写真・年表に見る京都ホテル100年の歩み

1.前田又吉と常盤ホテルの時代

1890(明治23)年~1894(明治27)年

輝かしい京都ホテルの100年は、この洋館づくり3階建の小さなホテル・常盤ホテルから出発した。
館主は、神戸からやってきた前田又吉。数々の事業を起こす一方、時の元勲、伊藤博文とも親交をもつ快男子である。

常盤ホテル発祥の地となった旧勧業場1877(明10)年
常盤ホテル発祥の地となった旧勧業場
1877(明治10)年
1890(明治23)年当時の京都ホテルのポストカード
1890(明治23)年当時の
京都ホテルのポストカード
伊藤博文から前田又吉に宛てられた手紙 明治15年1月22日の日付がある

伊藤博文から前田又吉に宛てられた手紙
明治15年1月22日の日付がある

大津事件と常盤ホテル

1891(明治24)年5月11日

明治日本の朝野を驚かせた大津事件。おりから常盤ホテルに滞在中のロシア皇太子ニコライは、一巡査のサーベルに傷つく。明治天皇、伊藤博文をはじめ、多数の見舞客を迎えた常盤ホテルに、他ホテルの羨望が集まったという。

来日当時のロシア皇太子 のちのニコライ2世
来日当時のロシア皇太子
のちのニコライ2世
大津事件を報じる当時の日出新聞 明治24年5月12日
大津事件を報じる当時の日出新聞
明治24年5月12日
ロシア皇太子ニコライが泊まった日本間

ロシア皇太子ニコライが泊まった日本間。襖絵は文桂掌、額は当時、三筆と呼ばれた長三州の手になる

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